レポート
Tricentis 2025年 レポート「品質保証体制とテスト自動化の現状」
~AI時代における課題と「経営資産化」へのロードマップ~
技術の高度化とDXの加速に伴い、ソフトウェア品質保証(QA)はこれまで以上に経営と密接に結びつく領域となっています。その一方で、国内外で大規模なシステム障害や情報漏洩が相次ぎ、スピードを優先した結果として品質が後回しになっていないかという問いが各企業に突き付けられています。
本調査は、日本企業におけるソフトウェア品質保証体制とAIテスト自動化の実態を明らかにするとともに、品質リスクの認識、人材・組織面のボトルネック、ソフトウェア品質の向上におけるAIの役割に焦点を当てたもので、昨年に続き2回目の国内調査です。前回調査「アプリケーションモダナイゼーションとテスト自動化」から浮き彫りになった、テスト自動化の遅れや質的・量的なIT人材不足といった課題を踏まえつつ、本レポートでは品質保証を経営課題として再定義し、次の一歩となる打ち手を検討するための情報を提供することを目指しています。
この調査レポートからは次のこと明らかになりました。
- 多くの企業が、情報セキュリティ、サービス停止時の業務・顧客への影響、障害対応コストなど、システムの安定性・信頼性に関する何らかのリスクを認識しており、「品質リスクを感じていない」と回答した企業はわずか2.5%にとどまりました
- 同時に、日本企業のQAを制約している最大の要因は単なる「人数不足」ではなく、人材の質と組織設計の問題が組み合わさった構造的課題であることも明らかになりました。回答者の約9割がQA人材の確保・育成に課題を抱えており、テスト自動化やテスト戦略、データドリブンな品質管理を牽引できる人材の不足が指摘されています
- AI搭載型テスト自動化ツールや生成AIの導入は広がりつつあるものの、本番環境で価値を実感している企業は2割強にとどまり、多くの企業にとってAIは依然としてPoC段階にあり、「知っている」ことと「使いこなせている」ことのギャップが存在します。
詳細は是非、レポートをダウンロードしてご覧ください。